本日10時から東京地方裁判所(小崎賢司裁判官)で、田邊勝己弁護士(第1東京弁護士会)が山岡俊介氏(ジャーナリスト)を名誉毀損で訴えた訴訟の第1回口頭弁論が開かれた。
田邊弁護士は、山岡氏が運営するニュースサイト『アクセスジャーナル』に掲載された記事で、「暴力団絡みの“危ない上場企業”の増資絡みで度々名前が出るとか、元暴力団の組長と親交があって、元組長に送り込まれて会社の取締役に就任したとか、元山口組の者や闇社会からの資金調達の仲介を勤める者らと交流があるとか、警察の捜査対象となっているなど原告が暴力団勢力と関係のある悪徳弁護士であると認識させる虚偽の記述」(訴状)をされたとして、山岡氏に対し、謝罪広告や損害賠償1000万円などを請求している。
一方、山岡氏は答弁書で、「原告の依頼者や相手方に取材し、いくつもの証言を得て本件記事を書いており、その内容は真実である。原告のような者を通じて、わが国の株式市場に暴力団関係者の資金が入り、彼らを肥え太らせていることから、本件記事によって、その事実を公表し、株式市場を正常化すると共に、暴力団の資金源を断つことが目的である。本件記事は真実性と公益性があり、名誉毀損には当たらない」と主張している。
田邊弁護士は陳述書も提出しており、山岡氏を「いわゆるブラックジャーナリストと呼ばれる人物」と記述。この日の法廷で山岡氏は、「原告こそブラックだということを証明する。そもそも名誉毀損にあたらないものを嫌がらせで提訴している。逆に、こちらが損害賠償を求めて反訴する」と述べた。
さらに山岡氏は「和解するつもりは毛頭ないので、法廷外で協議することなどなく、次回以降も公開の法廷で審理してもらいたい」と要請し、田邊弁護士も「私も、そうしていただきたい」と発言した。小崎裁判官は「もともと公開の法廷で進める予定です」と説明した。
田邊弁護士には代理人弁護士が3人ついているが、山岡氏は本人訴訟で闘う。次回口頭弁論は7月9日11時30分から開かれる。
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