2009年5月26日火曜日

読者のメールに励まされた

 本日、単行本『報道されない警察とマスコミの腐敗 映画『ポチの告白』が暴いたもの』の読者からメールをいただいた。

 「一気に読んでしまい、特に印象に残った章を数回読み返しました」

 落合博実さん(元朝日新聞編集委員)が、いったん上層部に握りつぶされた警察の裏ガネづくりに関する記事を、十数年後、新たな材料も加えて紙面に掲載したことは、「その根性と情熱に感心しました」と言う。

 「この本は大切にして、時々読みかえそうと思っています」

 著者兼発行者冥利に尽きる言葉である。しかも、長崎在住の彼は新幹線で広島まで行き、映画『ポチの告白』を鑑賞したという。

 「映画は、期待どおり、考えさせられ、またエンタテイメントとしても、こういってはなんですが、楽しめました」

 そして、映画のポイントを押さえた文章で締められる。

 「一人の『ポチ』として、どう自分の気持ちを抱えながら生きていくかあらためて問いたいと思います。どうもメールにすると、真面目な文になってしまいますが、要は本と映画を真剣にみて、そしてグッときた、という報告です」

 さっそく落合さんへメールを転送した。「こういう反応、反響は一番嬉しいですね。励まされます」という返信だった。

 『ポチの告白』の映画も単行本も、かかわった人間のこだわりが随所にあふれている。それらは商業主義ベースでは排除されていたはずだが、どちらもインディーズが製作したため、貫き通すことができた。そこを受け手が評価してくれれば、確かにうれしいし、励まされる。映画や単行本の次作の構想も進もうというものである。

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