2009年9月12日土曜日

三宅勝久氏『自衛隊という密室』上梓

 
 サラ金・ヤミ金問題、自衛隊の暗部などを取材、旺盛な執筆活動をしている気鋭のジャーナリスト・三宅勝久さんが、9月半ばに新刊『自衛隊という密室』(高文研)を上梓した。
  2004年『悩める自衛官』(花伝社)、2008年『自衛隊が死んでいく』(同)に続く、自衛隊についての3作目だ。

 同書の内容は、
①自衛隊内で多発する自殺、いじめなどの実態を追及。凄惨ないじめにあって除隊した元自衛官たちの生々しい告白を紹介。

②自衛隊と防衛産業との癒着、もたれあい体質の実態を追及。

③昨年秋に当時の航空幕僚長・田母神氏が、懸賞論文に「我が国が侵略国家だったというのはまさに濡れ衣だ」と発表し、防衛大臣によって更迭された件について、その背景を取材。特に圧巻なのが、田母神氏が東京から北海道への1泊2日の出張にあたり、自衛隊のヘリや航空機を使って何百万円というガソリン代を使ったことなどが明らかにされている。

 著者である三宅勝久氏のコメント、「いじめや自殺の多発など、今の自衛隊が抱える様々な問題を見ていると、まるで日本の縮図を見ているかのようです。今の自衛隊の体質は、まるで旧軍に回帰しようとしているかのように見えます。本書で書いた、自衛隊が抱える様々な問題は、いずれ国民全体にも降りかかるかもしれない問題ばかりだと思います」と述べた。 

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